第42回 哲学カフェ

ルールはどうして守るの?

2019年7月13日(土)

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カフェ・サンラファエルさまの入り口
カフェ・サンラファエルさま

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日 時: 2019年7月13日(土) 13:00~15:00

場 所: カフェ・サンラファエル

    (名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)

     地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分

テーマ: ルールはどうして守るの?

進 行: 大嶽志帆

参加費: 飲食代実費(440円~)

定 員: 20名

申 込: 6月28日(金)夜よりメールにて受付予定

     staff☆nagotetsu.sakura.ne.jp(☆を@に変換してください。)

定員に達しましたら締め切りますので、なるべく事前にお申し込みください。

お申込みがない方も席に余裕がある範囲で先着順でお受けします。お早めにいらしてください。

 

《ご案内》

 仕事場や学校など私たちは常に「ルール」の中で生活をしており、「守るべきもの」として認知されています。 しかし、ルールを守っていない「赤信号 みんなで渡れば怖くない」というジョークが非難されず、ましてや世の中に広く浸透しているのはどうしてでしょうか?
「ルール」ってなぜ守るの?誰のため?
そんな当たり前の「ルール」について改めて考えてみませんか?
初めての方も大歓迎です。ご参加お待ちしております。

―開催報告―

 

なごテツ 第41回 哲学カフェ

 

第42回哲学カフェ ルールはどうして守るの?

 

今回の哲学カフェはいつもの常連のメンバー以外から進行役をかってでてくれた方の

アンケートの配布から始まりました。内容はもちろんルールについてです。

ちょっといつもと違った出発ですが、果たしてどのように進行されていきますでしょうか。

 

以下に対話の一部を紹介します。

 

・人は基本的に良いことをしようと思うし、面白いことをしようと思う

 そのなかで法律に抵触しないようにしたり、宗教的な信条に従って行動する。

 このように、ルールを守る自分の中には様々な軸がある。

・ルールには理由のあるルール、理由の無いルール(左側通行のような)がある。

 根拠のあるものと無いものがある。

・ルールが何を目指しているかというと、統一しようとする。

 皆同じようにすることによって社会が御しやすくなる。

・ルールを守らせるということは、過去も未来も同一の人間ということが前提である。

 (それでなければルールを破ったことで罰せられない)

 同じということを押し付ける力がある。

・ルールはその人を守る、ルールは秩序であり混沌から人を守る(混沌=恐怖)

 ルールを守るのは自分を守るため。

・ルールは慣習。朝起きて顔を洗って歯を磨くように考えなくて良い慣習のようなもの。

・野良猫は一定の距離を保つと逃げない、一方的に決めて相手がどのように反応するかを見ている。

 そういったものの積み重ねなのではないか。

・武力を用いずにこちらの思う方向に導くのがルール。

・ルールは決めた人が他人を導くために使われる。

・サッカーのルールで考えると、手を使ってはいけないというルールは

 サッカーというスポーツを成立させるためのもの。

 社会を成立させるための条件は2人くらいの少数の場合はコミュニケーションによる同意だが

 多人数の場合は過去と同じようにする(慣習)ことをルールとするのではないか。

・社会のなかで必要なものとして評価されたものがルールとして残る

・ルールには大きくは2つある

 社会のルール=得をする(安全、快適さ、便利さ)

 自然のルール=自然法則 

・社会のルールを守らせたい人がスポーツを普及させたのではないか。

・人間にはぶれても良い軸と悪い軸がある。

 世のため人のために悪をなさずに善をなす。

・空気を守っている その場の空気=ルールと思っている

・欧州では国によって異なる、徹底的にルールを守る国、ルールは必要に応じて守る国。

 守りたい人が守ればばいい国がある。

・人は1年もすれば細胞が入れ替わるので物理的には別の人だが、社会がその人を

 同一人物として見る限り法を破れば罪を問われる。

 犯人は誰でも良い、社会が成り立つためには誰かを罰しないとならない。

・ルールを守ることで、私は決められていることを守っているので責任がないと言える。

 責任逃れができる。

・交換可能な対象として人を見るためにはルールを守らせることが必要。

 サッカー選手はルールを守らせることで、同質で均一なものとなり交換可能なものとなる。

・共同体にはルールが必要だが、ルールの外にでる人が出てくるとどうするか、危ない気がする。

・集団に適合するには訓練が必要、集団と個人がどうつながっていくかが難しい。

・ブレークスルーするためにはルールを破る人が必要。

・ある目的を果たすためにルールを守るのは効率的だが、自分の利得を最大化するには

 ルールを守らないことが利益になることがある。ただし、そのような人でも皆が

 ルールを破るようになると自分の優位が失われるので困る。

・革新的なことをやるにはルールを破るというが、ルールを破るとルールを創るは分ける必要がある。

 ルールを作り直すことで枠が広がる。

・社会の中で自分を律する力でルールが守られるが、必ず逸脱するものが現れるのは

 自然の力なのではないか。

 生物の進化のようにどうしてもルールを守らない人がでてくるのはなぜか。

 ルールを破るものとのせめぎ合いから新しいルールが作られるのでは。

・ルールを守らないことに合理的な理由がある場合はルールが変わっていく。

・既存のルールの中で突出しないと革新的なものができない。(守破離)

・ルールを守るか破るかは個別的な問題なのではないか。

・ルールによって同一化する方向とは別に個人は必ずしも同一ではない。

 ペンは必ず右手で持ちなさいと決められたら、右利きの者にとっては簡単で意識しないが

 左利きの者には不利で辛いのでどうしても守れない人がでてくる。

 ルールを守れないのはそのような事情があるのではないか。

・社会的利益のためにちょっとした個人の不快・不自由を受け入れる。

 ただ、ルールをすべて守ることは難しい?

・日本人は異質な人間を認めないでルールを押し付ける。

・ルールという制約があるからこそのびのびと自分を表現できる。

 スポーツ、茶道etc

・ルールを守る守らない以外の関わり方としてルールを利用するという関わり方がある。

 ルールの裏をかくように相対的な見方があってもよい。

・最近流行っているルール、今だけ金だけ自分だけ。

・人を殺してはいけないというルールは絶対的に思われるが、現代では出生前診断や安楽死

 といった問題で揺れている。

 ルールは変わっていくもの変わってしまうもの。

・ルールを楽しむ。

・外国は自分を律するが日本は集団に従う。

 

                                                            (作成: なごテツ世話人 荒井豊)

 

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