■ 第48回 哲学カフェ←Googleカレンダーに追加
日 時: 2020年1月11日(土) 13:00~15:00
場 所: カフェ・サンラファエル
(名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)
地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分
テーマ: 強みって ナニ?
進 行: 荒井 豊
参加費: 飲食代実費(440円~)
定 員: 20名 参加実績(22名 男性13名 女性9名)
申 込: 12月27日(金)夜からメールにて受付開始。
staff☆nagotetsu.sakura.ne.jp(☆を@に変換してください。)
(定員に達しましたら締め切りますので、なるべく事前にお申し込みください。
お申込みがない方も席に余裕がある範囲で先着順でお受けします。お早めにいらしてください。)
《ご案内》
「強みって ナニ?」
誰もが気になる自分の強み。
でも他人に聞いてみると思ってもいない答えが 返って来たりします。
良いところとは違う凄みがありますが、強みだと思っていたものが弱みになったり、
またその逆もアリ。
話題の尽きないテーマだと思いますが、
年の初めに「強み」について 共に考える時間を持ってみませんか。
今年初めの哲学カフェのテーマは「強みってナニ」です。
今回も多くの参加者に集まっていただきました。
ただ、残念なことに進行役が風邪がダウン。(皆様もお気を付けください)
急遽代打の登場での開始となりました。
ありがたいことに、進行役が変わっても何事もなかったのように進めることができるメンバーの厚さが
なごテツを支えてくれています。
さて以下に発言の一部を紹介していきます。
・「取柄」「特技」とも置き換えられる。あるいは「徳」。
「馬の徳は早く走ること」とも言う。
人の役に立つこと。
・就職面接で人より優れた点をアピールする時を思い出す。
長所
・美点など日本語にはたくさんの言葉がある。
・面接官や上司に聞かれる。人より優れた所、貢献できる所。
・会社の面談で毎年強みを書く。
→ 長所が変わるものではないので、毎年結局同じことを考えるのではないか。
・強みの対義語は弱み。弱みを握るとは言うが、強みを握るとは言わない。
→ 弱み・強みを相手が使うので、悪い人が使うため弱みを握るというのではないか。
・強み・弱みは持っている人や存在自体が評価するというよりも、外から見て考えるものではないか。
関わった人の視点が大切。ボールは転がるが、サイコロ型は転がらない。
・面接で、狙った会社の職種や規模で強みの伝え方が違う。
・「強みは?」と問う時、人(会社)の役に立つかどうか?と関係がある。
会社によって、部署によっても強みは変わる。
・状況や環境に関わらず、普遍的に「強み」と呼べるものもあるのでは。
打たれ強いとか、その人を生かしている力では。
・打たれ強いとか、普遍的なものタイプの強みもあると思う。
・強みって、無くても良くないか? 社会に貢献するなど、好戦的な感じがする。
・「強み」とは、人を持ち上げる時に使う言葉。そもそも「強み」ってないとだめなの?
・家庭の主婦とか、自分の強みを言える人がいない。
あるいは、言えたとしても、少しニュアンスが違うのか?
・強みと長所って、同じようで違う? 強みは、人より秀でている感じ。長所はもっと柔らかい感じ。
・強みを出して、打ち勝つ、人より秀でる。面接で使う。
・強みは、ファイティングではなく、地に足が着いている、ゆるぎない、動じない、ありのままでいる事。
・「貢献」という点では「戦い」とは違う所もある。
・球体の転がりやすさは、球体が望んでできる事ではなく、それ自体がもっている傾向。
強みというか性質。
その性質が状況によって強みになったり弱みになったりするから適材適所ということになる。
例えば、球体と立方体は転がしたいときは球体が適しているが、サイコロとしたい時は、立方体が良い。
・ファイティングは弱いものを強いものをやっつける連想が出てしまう。
・努力で作られる強みもあるし、もともと持っているエネルギーの強さが強みになっていることもある。
・人がもっている強みは努力で獲得されるが、モノがもっている強みは人の意志から切り離せない。
使う人が決定する。
・強みと長所は近い所があるが、特徴は、社会に受け入れられやすい時に「強み」となる。
・強みは自分らしく居心地のよい時に使われる。環境とのマッチング。
・「強さ・弱さ」の方が「人間」よりも先にあるのでは。
・たとえば球体のハッピーエンディングってなんだろう。
強み云々の前に存在するだけで意味があるのでは。
出番を使い分ければいい。当事者に心残りがなければハッピーエンディング。
・強み・弱みはそれぞれの捉えかた。人から言われてわかることもある。
・強みとは、戦いの原理と関係ない人には関係ない言葉。
・さまざまな強みを適材適所で使うことで調和が生まれる。
いろいろな強みをジグソーパズル的に組み合わせて使う。
はまるように変えたり変わったりもする。
・強みが生き残りに関わるなら、人間以前に「強い・弱い」がある。
・しかしその「強さ」によって人類が滅亡に向かうかもしれない。
・進化的にも「強い・弱い」があり、淘汰の果てに人間がある。
・人間の強さが人間をおびやかす。人間の都合を超えて「強み」は働く。
・人によっては「弱み」が魅力となり、逆に「強み」となることもある。落語の与太郎みたいに。
・「強さ」と「強み」は違う。強さには魅力がないが、強みには魅力がある。
・柔よく剛を制す、というように、弱みが強みとなることもある。
強みと弱みが時と状況に応じて反転したり
しながら有機的に動いて調和を生んでいるのでは。
・知識と経験があることを強みとしていても、新たな知識・経験を受け入れられなければ弱みとなる。
また、自分よりも知識・経験が豊富なものが現れたら、強みとさえ言えなくなるのか?
・強みとは、生き残りやすい質をもっているかどうか。
・強さ・弱さは理屈のレベル。強み・弱みは情緒的。
・強いものが単純に生き残る、というわけではなく、世界はもっとデタラメ。
「差」がある事が状況に応じて
「強さ・弱さ」となる。
・社会的に否定されている犯罪者などには「強み」という言葉は使わない。
・他者から弱みを突かれても、受け容れてしまえば強みとなる。
・面接で聞かれる「強み」は人を選ぶために使われるが、面接官は信じていなかったりする。
本人が思う強みと望まれる強みは違うこともある。
・強みを発揮する時、周囲からは生き生きと輝いて見える。自然体にも見える。
それは満たされているからかもしれないが、本人はわかっていないこともある。
・がんばらなくても自然にできちゃう事をして周囲からもよく思われている時、
強みを発揮していると言える。
・ひとりよがりではなく、周囲との関係性の中で発揮できる時、強みといえる。
・強みについて考える前に「強さ」「強い」とは何かについて考える必要があるのでは。
・良い所は「受動的」、強みは「能動的」。
・それぞれの強みが発揮されているから世の中は成立している。
・今の自分がありのままだと素直に認められることが強み。周囲で何が起こっても地に足が着いている。
以上です。
何やら哲学カフェの終了後の懇親会でも、話が大いに盛り上がり、「濃いめ」テーマのリクエストもあった
ようです。(参加できなくて残念)
乞うご期待です。
(作成: なごテツ世話人 羽根田、寺井、水野、荒井)