8月の暑い盛りですが、哲学カフェに10名もの方々に集まっていただけました。 今回のテーマは「実力とは？」です。 身の回りの実力者から、歴史上の人物まで登場し、実力についての対話が進んでいきましたが 私は実力者というのは無かったようです。 実力というのは自分で主張するのははばかられるのかもしれませんね。 以下に対話内容の一部ををご紹介します。

 ・会社の先輩や上司で営業成績を上げている方は実力者

・ゲームではイカしたやつがクール、かっこ良さげにみせること。

・俺できるサラリーマンを演出していた方がいた（本当に実力があるかどうかは分からないが）

・異性にもてる人

・犬は家族の序列を見分ける。

・織田信長、豊臣秀吉は誰に聞いてもその時代の覇者であるが、長曾我部元親のような武将は、トップに及　　

　ばないが実力者というように呼ばれる。

　ちょっと欠けた部分があるのが実力者では。

・求められている内容に応えられている人が実力者、会社でダーツが上手いといっても関係ないが、遊びで

　あれば実力者として認められる。

・運も実力のうち、その能力を生かせる場にたまたま居たことにより実力として認められた。

・落語の世界で、「芸にうまいも下手もなかりせり、行く先々の水に合わねば」という言葉がある。どんな

　に芸が上手くてもその場その場のニーズにあっていなければ実力者とはみなされない。

・昔、先生にお前はどうやって生きていくのかと聞かれたので、生活力だけは誰にも負けないと先生に言っ

　たら、都会にターザンは要らないと言われた。

・政治の世界で、彼は実力者だと言われる人は、派閥を率いてお金を配る力がある人。

・実力主義、成果主義　でも実力＝成果ではない。

・実力の3層構造

　持っている思考力、説得力

　コネ・運

　成果

・実力は、実力テストのように、何回か行って運のような本人以外の要因を排除した本来の力を表す。

・実力主義が盛んに叫ばれるうようになる時。

　余裕がなくなった時

　困った時

　分配するお金がたくさんない場合

・実力を求められる時 　小学生に求められない 　社会に出て40過ぎぐらいから

・求められる実力の背景

　経験とその質

　経験×質

　多くの失敗と失敗の質（大失敗、人のやらないことをしたが時期が合わなかった）

・実力を支えているのは経験、経験の中でも多くの失敗　

・座りこんている人を実力をもって排除するという言い方をする（実力＝暴力）

　暴力を行使することがみんなに認められていれば実力。

・暴力を行使する力＝権力

・実力の意味を辞書で引くと、力量や能力と武力・腕力のように２つのとらえ方がある

　相手に何かを強制・影響する力を持つものが権力者

・どんなに力が強くても、その実力を行使できなければケンカに勝てない。実力を行使できる意思があるこ

　とが必要。

・目標を反則で達成しても実力なのか。自爆営業、サッカーの例。

・嘘もつき通せればOK。100円のものを1万円で売っても相手が納得していれば問題ないのでは。

・あの人は昔～を開発した人だけで終わっていたら実力があるとは言えない。継続して実績を出しているこ

　とが必要

・実力者はイメージによっても作り上げられる、

・影響力が実力、ギャンブルでははったりも実力

・～は王道だけどxxは実力者

・アイドルを後ろで操っている人が実力者

・フィクサーのような人は政治家に影響を与えている実力者

・〇〇の世界の実力者

・知名度がありすぎればキング、知る人ぞしるが実力者

・実力は生もの

・過去の経験は生ものではないが経年劣化する

・本人から奪えないものが実力

・実力は今が問われる

・努力が実力を支えている

・実力者は表舞台から忘れ去っても思いだされる

・押しも押されぬNo1が実力者

・実力者が人気があるとは限らない

　歌は上手いが人気がないはある

・マニアックな世界の実力

・実力は卑しい言葉になってしまった。

　成果を成り立たせている力なのに、成果を出せることが重要になってしまった。 　 　

などなどでした。

（作成：　なごテツ世話人　荒井）