第9回 哲学カフェ 一目惚れ

2016年11月12日(土)

記録ご投稿



■  日 時: 2016年11月12日(土) 13:00~15:00
   場 所: カフェ・サンラファエル

     (名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)

      地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分

テーマ: 一目惚れ

進 行: 高橋秀和

参加費: 飲食代実費(440円~)

定 員: 13名

申 込:  staff☆nagotetsu.sakura.ne.jp(☆を@に変換してください!) 定員に達しましたら締め切りますので、なるべく事前にお申し込みください。お申込みがない方も席に余裕がある範囲で先着順でお受けします。お早めにいらしてください。 ※定員に達しました。キャンセル待ちを受付中です。 ←キャンセル待ちの受け付けを終了いたしました。

主 催: なごテツ

共 催: カフェフィロ

備 考: ① 100円程度のご寄付をお願いしています。(強制ではありません。)

     ② 写真撮影と対話の録音をさせて頂いております。NGの方はお申し出ください。

《ご案内》

 人との出会いに限らず、一目惚れしてしまうことはあります。電気屋さんなんかでもそのデザインに視線が吸い寄せられ曲線に色に質感に感触を想像して思わず手を触れたくなってしまう。見ること聞くことがまるで自分に出会うためにそこにいてくれたようで一緒にいたいと願ってしまう。今回はそんな不思議な衝動をみなさんと考えてみたいと思います。

初めての方も歓迎です。どうぞお気軽にご参加ください。


~記録~

―開催報告―

なごテツ 第9回 哲学カフェ 一目惚れ

日時: 2016年11月12日(土) 13:0015:00

会場: カフェ・サンラファエル(名古屋駅東口)

進行役: 高橋秀和        参加者: 18

 

さて、今日のテーマは一目惚れです。ちょっとドキッとした方もおられたのではないでしょうか。哲学とは縁遠いような気もするこのテーマが果たしてどのように展開していくのでしょうか。

 

ちょっとした考慮の間があった後に発言がありました。

  • 一目惚れは衝動買いと同じなのではないか。
  • 買うときが一番で後は冷めていく。
  • 手に入れるまではわくわく買ってしまうと終わってしまう。

と続きました。

そこで、今回のテーマに一番よろこんだのではと思われた参加者より、一目惚れというテーマに一目惚れした、躊躇なく参加してみたいと思った、との発言が。トレンディドラマのような失われた過去を思い出してみると、自分に必要だけど今は無いものに出会うと飛びつく感情なのではないか、という意見がありました。テーマの発案者には嬉しいかぎりです。

  • 自分の中になんとなく好きなイメージがあって、それが出会ったときにピッタリと表現されているときに一目惚れするのではないか。
  • 嫌いなものには一目惚れしない。
  • 惚れるのは距離があるから、自分に所属してないから、まだどうなるか不確定な状態が惚れている。うまくいってからはちょっと違う。
  • 買ってしまってから同じように惚れるものがあるが、革のカバンのように年季が入ってくると良さがでて惚れ直す。
  • 人から惚れられると気に入る。

ちょっとモノに対してと人に対してとが入り混じってきたところで、今日のテーマはモノに対してのことか人に対してのことかとの確認が進行役に参加者より入りました。

進行役としては、どちらかに限定しないとの答えです。

 

さて議論は続きます。

  • 今、犬を飼っている。犬は好き嫌いがすごく激しい。前から嫌いな犬がくると大変。
  • 結婚してから、奥さんは納豆が嫌いで食べるたびになんでそんなものと言われるが、好き嫌いに理由なんて無い。
  • 水と油は交わらないが水と塩は混ざる。人もそのようになっているのではないか。モノ的な感覚が先でその後に感情が来るのではないか。水と油が反発するには感情はない。
  • 運命だと思う。でもあとでやっぱり違うと思ったりする。
  • 自分がそれまでの中で穴として空いているところにハマった存在が一目惚れ。過去の経験で、世の中にこういう美しい人がいるのかという驚きが目に焼き付いて離れないという経験があった。それが一目惚れ。その衝撃的な瞬間があったことが大切なものとして残っている。
  • 人生経験でその人の性格を予想して一目惚れ。自分と似ている波動が合う。
  • 一目惚れは恋愛を前提。

  • 美しく見える条件としては次のようなものがあったのではないか。その時の精神の状態、光の具合やBGM、つまり、衝動は無数にあって、魚の群れみたいに、あるとき一つの方向に一斉になだれ込むような状態が一目惚れなのではないか。無数にあるニューロンが集まったときに1つの感情になる。
  • 衝動を感じるから美しいと思う。衝動が沸き起こる対象が美なのではないか。
  • 経験として、常に同じタイプの人に惹かれる。法則性が無いのならいつも別の人に惹かれるのではないか。
  • 物が先にあるか、衝動が先にあるか。
  • 全然タイプでない人に一目惚れした経験がある。

  • 法則性はある。文化、周囲の影響、個人的な傾向によるのではないか。
  • いまここに平安美人が出てきたら一目惚れしないのではないか。現代の美人の感覚と違う。周りの人が皆NOという人に一目惚れしない。
  • いいえ、平安美人に似ている母親や家族がいる人は一目惚れする。個人的な傾向は大きい。
  • 一目惚れするかどうか予想できるか?予想できないのではないか。予想できないもの想像を超えたものだから一目惚れする。
  • しかし、周囲や自分のコンディションというものに影響を受けていることはある。
  • 驚きの刺激が自分の中の良いイメージと結びついていた場合に一目惚れするのではないか。

  • 本に呼ばれた経験がある。とても嫌いなタイトルだったが気になってしょうがない。結果としてハマってしまった。
  • 昔とても欲しかった絵を今見るとそうでもない。
  • いろんな情報にさらされていて、それが自分の中に無意識に溜まっていて、その内容が意識していなかった本に出会わせるのではないか。

  • なぜ、一目惚れしたことがある人というとあまり手を挙げないか。実は一目惚れしたことがある人は多くいるが、劇的な出会いのように思って、ハードルが高いのではないか。社会にはドラマ等の一目惚れというような概念が溢れているからではないか。
  • 一目惚れの衝撃にも強弱があって、そのどこからかが一目惚れか判別しにくいのではないか。

等など、果てしなくモノと人との一目惚れについての考察が入り組みながら展開してまいりました。

ここらへんでいつものごとく時間切れです。

みなさんはどうお感じになりましたか。

(作成: なごテツ世話人 荒井豊)


~参加者からのご投稿~

[ご説明] 哲学カフェでのやりとりを多くの皆さまと共有する場として開設します。

イベント終了後2週間程度を目安に、参加者の皆さまからのご投稿を募集します。

当日の感想や、後で気づいたことなどを気軽にお寄せください。

参加者同士のさらなる対話の場としてもご活用ください。

[ご注意] 「ホームページ」欄は、ご記入なしで構いません。

「名前」は匿名や変名でも構いません。(後で変更はできませんので、ご注意ください!)

ご投稿はなごテツが発行および許諾した印刷物や電子媒体で複製・転載する場合があります。

あらかじめ、ご了承の上、ご投稿をお願いします。

イベント終了後、約2週間が経過しましたので、ご投稿の受け付けを終了いたしました。

今回も多数のご投稿をいただき、大変ありがとうございました。

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    からす (日曜日, 13 11月 2016 22:27)

    ひとめぼれってどんなレベルのことをいうのだろうか?
    目が離せなくなり、他のことが考えられなくなる。
    ここまでのことはなかなか遭遇できない気がします。
    つい視線で追ってしまう、なんとなく頭から離れない。
    ここまでなら遭遇している。
    思い浮かべてみると、対象も変化していく気がします。
    容姿に対する反応から子供に接する姿なんかに・・・
    これはオスというか生物としての反応ですね。
    他には幸せそうな人
    これは対象が誰かを幸せにしようとして
    自分も幸せになってしまっているケースだったりするので
    強力なライバルが存在することが多かった気がします。
    これとは反対に理不尽な不幸にあっている人。
    なんとかしてあげたいと守ってあげたくなるのか
    はたまた手負いの獲物と見て手軽なターゲットと思うのか。
    私はこの両極端に惹かれるようです。
    それと笑顔もですね!

  • #2

    みずほ (日曜日, 20 11月 2016 17:15)

    開催報告を拝見していました。本当にいろいろなことを考えたのだなと思い返されます。
    私もメモをとりましたが、人の話を聞くことに集中してしまい、ほんの少ししか残っていません。(^^ゞ
    こうして書き出していただけると、当日の記憶が蘇ってきます。
    世話人の方たちのご苦労が偲ばれます。大変ありがとうございます。

    一目惚れって、最初は初めて見たものなのかなってなんとなく思っていたのですが、ある女性の方が、普段とは違うスーツ姿の男性を見るとドキッとしてしまうというようなことを聴いて、初めてでなくてもいいのかなと思うようになりました。
    一目って、一瞬でっていうことなら初めてでなくてもいいんですね。

    それで、一瞬でっていうことで後から考え直してみますと、街中を歩いているときに、すれ違いざまにあれって思ったりすることがあったりします。相手が女性なら見返り美人というところでしょうか。男性なら・・・、なんていうのでしょうか?
    もししばらく見とれていられたら、ひょっとしたら一目惚れになるのかなって思いますが、あっという間にすれ違ってしまうから、一目惚れする間もありません。(悲しいことに。。。)
    そうだとすると、一目惚れって、一目(一瞬)といいながら、本当はある程度は眺めていられないと惚れるまでにはならないから、見とれていられるほどの時間の長さがないと一目惚れにならないのかなって思いました。

    一目って、なんなのでしょうね。

    楽しいひとときをありがとうございました!



第9回 哲学カフェ 一目惚れ

2016年11月12日(土)

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