第41回 哲学カフェ

賢さとは

2019年6月8日(土)

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カフェ・サンラファエルさまの入り口
カフェ・サンラファエルさま

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日 時: 2019年6月8日(土) 13:00~15:00

場 所: カフェ・サンラファエル

    (名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)

     地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分

テーマ: 賢さとは

進 行: 水野生惠

参加費: 飲食代実費(440円~)

定 員: 20名

申 込: 事前申込みを終了しました、キャンセル待ちを若干受付中です。

     staff☆nagotetsu.sakura.ne.jp(☆を@に変換してください。)

定員に達しましたら締め切りますので、なるべく事前にお申し込みください。

お申込みがない方も席に余裕がある範囲で先着順でお受けします。お早めにいらしてください。

 

《ご案内》

 「あの人は賢いね」「あの人は頭が良いね」
そんな言葉で他者を評することがある私たち。
あれ?でも「賢い」ってどういうこと。。。?
「頭が良い」とは違うのかな?「賢い人」ってどんな人?
午後のひと時「賢さ」について愚直に考えてみたいと思います。

初めての方も歓迎です、どうぞお気軽にご参加ください。

 

―開催報告―

 

なごテツ 第41回 哲学カフェ

  

 今回のテーマは「賢さとは」です。誰もが賢くありたいと願うと思っておりましたが そう決めつけるのは良くないようで、様々な賢さに対する考えが飛び交う楽しいひとときでした。 最後には哲学カフェならではの発言が飛び出して、世話人としてもよかったと思える展開に。

さて、そんな対話の一部を以下に紹介します。

 

 ・反対の言葉:おろかさなど。 ・他人の評価に使う。

・ずるがしこいのようにネガティブな言葉もある。

・『頭が良い』よりも『賢い』方が良いイメージがある。  

 クレバーとワイズの違い。学歴も関係ない。

・賢さ=知性や知恵(その人の背景:堅実、倹約・美徳)を感じた時に賢さを感じる。

・知性や経験値で物事に対処できる。

・知識の総量に関係ない。それを自由自在に扱える。

・知識がたくさん集まると知恵になる。それが賢い。

・人間関係を含めて、しっかり理解して使っている。

・『頭が良い』には損得がついてくる。

・賢いは難しい要求を満たすという姿勢   

 物理的な恐怖から逃げたいという欲求。  

 バカだと思われたくない。

・動物や昆虫を賢いとは思われない、本能や物理現象

・羽生善治のすごい将棋の一手は職業上のものなので、賢いとは言われない。

・ある程度の情報量がないといけないが組み合わせる力も必要、組み合わせる能力が賢さ。

・知識と状況の組み合わせ

・原因と結果を結び付ける力

・賢さは人に属しているのではなく空から降ってくる。  

 他人に喜びが生じること。どういうことが賢いと思わせるか。

・良い対処ができることが賢いこと。

 周りから見て喜ばしい

・賢いの賢問感じは『臣+又+貝』・・・

 主君の前で臣下がおびえている様の中で経済的にうまくやっている仕組みを表している。

・『賢い』というのは人の感情の中にあるのではないか?

 知性に対して、ポジティブに共感する対象に対して賢いとする。

・不正を見て見ぬする人は賢いとも呼ばれる。

・賢いには、周りの人とうまくやっていく賢さと知識を組み合わせて意外性のあるものを生み出す賢さの

 2つがある。

・尊敬する人には賢いを使わない気がする。あなたに賢いと言っている私が賢い。

・頭が良い方が勉強をしているし、謙虚さがある。アスリート感がある。

・賢いといわれてもうれしくない。

・他人を評価するときに使う。すごいとは異なる。

・『賢い』、『頭が良い』は言葉の使い方のものじゃないか?

・すごい賢いという使い方もする。

・評価をする賢さ、美しさを持つ賢さ、愚直

・バカ正直のように賢さに対する憎しみがある(反賢さ)

・エスキモーは生肉でビタミンをとるの賢い知恵とはいうが頭が良いとは言わない。

 畏怖の念をもって賢いと言っている。

・集団にいると賢さに対する憎しみが生まれる。

・不良集団では賢さがネガティブになることがある。

・自分も共感できないことに対して、賢いを使いたくない。

・動物、子供に対して、賢いというのは『ある集団』に対しての評価。

・『賢い』は身分が上の人に使う。『頭が良い』はその逆に使う。

・『頭が良い』が言葉の範囲が広い。

・人間の定義はわかっている人。わかっていない人。頑張っている人。

・賢いのプラス方向には徳がある。徳のない賢さ、ずるがしこいはゼロか?マイナスか?

・評価する側にもバックグランドとしての評価基準がある。

・賢いは努力でなれる。(知識)、頭が良いは地頭による。

・問題を解く、頭が良い(頭を使う)…口語的  人間関係を解く、賢い(心を使う)…文語的

 Q.みんなは頭がよくなりたい?賢くなりたい?  

 A.現代は口語的な世界。だからそういう意味では文語的な方がよいだろう  

 A.昔はひらがなを読めただけでも頭が良いとされた。時代によって賢さが変わるだろう  

 A.馬鹿正直に生きることができるのは、生活の基盤がしっかりしているからではないか。

 A.私は頭が良いと賢いはそんなに離れている言葉ではないのではないと思う。

 why,howそれぞれのことだから。  

 A.どちらも分けられるものではない。  

 A.私は賢いといわれたい。『キャラ設定』で考えればよい。

 ルートを明確に設定できること数式のように。

 Q.みなさん頭がよい。賢いといわれると嬉しい?

・頭が良いとは知識や経験を結び付けられる知恵を持っているのが賢い。

 そうやって考えれば、頭が良いが賢くない人はいる。

・できすぎ君は頭が良いがのび太は賢い。

・世界の状況が変わった時には賢い人は生き延びるが、頭の良い人は立ち枯れしやすいと思う。

・今の英語、カタカナ、ひらがなの文学と昔の『ひらがな』だけで書かれたものは、

 どちらが優れているか?  少ない『ひらがな』だけでも豊かになる。

・賢いでも頭が良いでもほめてもらえればうれしい。深く考えずに単にうれしければよいのでは。

 愚かであって良い、それも賢さ。

・大事なものを見極める力が賢さではないか?

・賢いも頭が良いも道具でしかない。それで何をしたか?

・賢い、頭が良いよりも愚直、性格が良いと言われるのが好き。

・頭が良い…世の中に役立ちそうな生き方  賢い 

 …考えることが趣味 ・皆さんのように対話しながら、誰も傷をつけず、

 上手に人間関係を築きながら調和して生きていく人が賢いと思う。

・『臣(…目をつぶす。)+又(…手)+貝』

 大昔には神に近づけるためにそうしたということもあるらしい。

・賢いには徳があるかは、やってみて他人が思っただけ。ただ行為があったたけ。

・賢いが今ではさっぱりわからなくなった。賢いには特に根拠がない。

  

(作成: なごテツ世話人 水野生惠、荒井豊)

コメント: 4
  • #4

    なむこ (水曜日, 26 6月 2019 23:13)

    当日参加しなかった者ですが……
    「頭がいい」=たくさんのこと、複雑なことを考える能力がある。
    「賢い」=考えたことをどう活用すれば利益になるかがわかる。
    という感じで思っていました。
    どちらも身につけている人が最強なのでしょうね。
    Mn3さんのおっしゃる、「賢い人は出し抜く」イメージにも重なる気がします。
    一方で、賢い人が人の利益・大衆の利益のために考えを使えば、それが最善なのでしょう。
    みなさんが「賢い」にいいイメージが多いのは、単に利益追求が資本主義の最善手だからなのか、よい目的のために賢く振舞えるよい人がたくさんいるからなのか、どっちなのだろう……と、ちょっと意地の悪いことを思ってしまいました。

  • #3

    Mn3 (水曜日, 26 6月 2019 21:40)

    「賢さ」の持つ負の側面、影の部分に言及することが少なかったように思います。
    「賢いひと」はそうでない人を『出し抜き』ます。
    「賢いひと」はそれで良いのかもしれないけれど、
    『出し抜かれた』人は悔しい思いをして『可哀想』ではないですか。
    先日、TVで『契約』の概念がよくわかってない原地の住民に
    先進国の資本が目をつけて
    たくさんのお金を『貸し付けて』いる光景を見ました。
    もちろん多額の『利息』を付けて。
    先進国は法に触れることは何もしていないと言うでしょう。
    「賢い」=「頭が良い」ほうが確実に勝ちます。
    現地の住民に残されるのは多額の借金。

    だから、あの『愛』の宗教=キリスト教では、
    神様は知恵の実を食べて賢くなったアダムとイブに猛烈な怒りを
    向けたのではないでしょうか。
    「賢く」なった人間の末路は環境破壊か核戦争で滅亡すると
    神様はアダムとイブを悲しみの目で見るしかなかったのか。
    「賢い」生き物は楽園にはいられない。
    人間の犯した最も重い罪=原罪は「賢く」なったこと。

    科学者は過去に宇宙で奇跡(確率的にという意味で)が少なくとも二度起こったと言います。
    一度目は生命が誕生したこと。
    そして二度目は地球という星で頭が想像を絶するほど良い生き物=人類が生まれたこと、です。
    そしてそれは聖書によれば、一度目は神様によるもの。
    二度目は神様と人類の共犯ではないでしょうか。
    二度目の奇跡は主犯がよくわかりません。
    知恵の実なるものを用意した時点で
    神様の未必の故意になるのでは。
    いや全知全能の神がなぜ悲劇を予知し防げなかったのか、防がなかったのか。

    「賢い」者も悲しさとは無縁ではいられない。
    いや悲しみを作り出した張本人?
    それとも神様の罪人。

    神様は悲しかったのですか?

  • #2

    ヤスミン (水曜日, 19 6月 2019 08:56)

    Mn3さんの例文を拝見すると、
    「頭がいい」は一時的・表面的なことで、「賢い」は永続的、内面的という感じもしました。

    ふと「堅い」と「賢い」は似てるような?気もして。
    と同時に「堅牢」という言葉も思い出されて、「賢さ」にはゆるぎなさもあるだろうかと思いました。

    ※ドロンパ、なつかしいな・笑

  • #1

    Mn3 (火曜日, 18 6月 2019 22:15)

    とても微妙なので、共感して頂けるかは
    自信がありませんが、例えば
    「Aくんは投機で一儲けした頭のいい奴です。Bさんは決して株などには、手を出さない賢い人です。」
    どうですか~お客さ~ん。(←このフレーズ、若い人にはわからないかも)
    この場合、『頭のいい』と『賢い』が逆転した例文の方が
    しっくりくる、という人がいるかもしれません。
    その方は恐らく若いかたではないでしょうか。
    そして、そのひとは『賢い』にまとわいついた、どこか
    古い感じ、真面目な感じ、逆説的表現を許して頂ければ愚直な感じを
    無意識に嫌っているのではないでしょうか。
    愚直はこの場合、堅実に近いと思います。
    一方『頭のいい』はスマートな、
    お化けのQ太郎に登場していた「ドロンパ」的な感じ。
    言葉を変えて言うと「アメリカ的」としてもいいかもしれません。
    戦争に強い米国が落とした影。
    アメリカを代表とする西洋文明が全世界を支配している現在、
    環境問題、エネルギー問題などその文明の負の側面が
    世界を危機に陥れています。
    カウンターカルチャーとしての東洋の知恵が
    クローズアップされているでしょう。
    すると、あと何十年かするとまた『頭のいい』よりも『賢い』のほうが
    かっこいい褒め言葉だと
    若い人にも認知されるかもしれません。
    米中の覇権争いが
    今後どのような結果を生じせしむか。
    『頭のいい』と『賢い』の闘いとは単純には言えませんが。